コロナ危機における
​ファクタリング
 金策のために行った売掛金・給料の譲渡。ネットで簡単にできて、入金がすぐにあったからコロナ影響を一時的に乗り切れた。
 しかし、実質は高利貸しと同じ。違法な業者が多く、手数料が法定の制限を超えていることがほとんど。そのときは払いすぎた手数料の返還をしていきます。
●給料の前払いでファクタリングをした!
​●売掛金の入金が何か月も先だけど、コロナショックでいますぐ現金化したかった。
​●ネットで気軽に行えたし、手数料がそれほど高いとは思わなかった。
「ファクタリング」とは、企業の持つ売掛債権を買い取ってもらうサービスです。資金繰りとして利用されるもので、適法な債権譲渡です。ファクタリング業者は売掛債権の額面から手数料を差し引きますが、企業としては決済日よりも早く現金化できるため、中小企業を中心に広く普及しています。
それが広がり、サラリーマンを対象に、給料債権を買い取ってもらうサービスもネットで簡単に行えることから、広く普及してきました。つまり「給料の前借」です。
ところで、この「給料の前借」は、カードでキャッシングできない人が行っている傾向があります。キャッシングできるならファクタリングをする必要がないからです。すでにブラックリストに載ってる人でもできるという利便さがあります。
しかし、そこに目を付けた業者は手数料を多く取ります。一見すると安く見えますが、年利にすると実は法律(貸金業法、利息制限法など)の制限を超えているケースが多数あります。そうなるとその手数料を取ったことは違法となり、すでに払っているなら返還を求めることができます。
広告には、仮に「手数料が20%」と記載されていて、一見安いようにみえても、年利計算するとものすごい金利になっていることがあります。
これがカラクリとなっています。
自分では適正なファクタリングだと思っても、知らず知らずのうちに高額で違法な手数料を払っていることがほとんどです。
​金融庁でも2020年3月に「ファクタリング業者は違法な業者がある」と公表しています。
https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/kinyu_chuui2.html
このコロナ禍では、金銭請求をしてこの非常事態化をしのぐ必要があります。
別に違法なファクタリング業者ではないと思っていても、ご相談ください。ご相談は無料です。ご相談の結果、もしかしたらお金が返ってくることが判明するかもしれません。お気軽にお問い合わせください。
なお、2020年5月13日、初のファクタリング裁判が東京地裁へ提起されました。利用者9人が原告となり、計約436万円の返還などを求めました。相手方は株式会社ZERUTAというファクタリング業者で、新宿区で「七福神」という店舗をやっています。ここは給料ファクタリングを主に行っており、給料債権を先に七福神が買い取り、手数料を引いた金額を入金し、給料日に給料が入ればその給料を七福神に入金するというものです。このやり方が契約無効となれば、過払金返還請求と同じようなインパクトがあるのかもしれません。今後の司法判断が注目されます。

弁護士 福富 裕明​

Copyright©2020 Hiroaki Fukutomi

Attorney at law

​Daini Tokyo Bar Association

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